ケースイの気まぐれ♪録り逃し注意報！:

●地元の方に伺うと、かなり金沢駅から離れていることが分かった。「タクシーなら4000円ぐらいかかるかも？」という、声もあり、時間はかかるが乗り合いバスで行くことにした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

片町までは無事につきましたが、なんとその先に行くバスまで1時間待ち！当日はいまにも雪になりそうな氷雨が“しとしと"降っており、とにかく寒い。周りにはおでん屋やら、たこ焼き屋やら、なんか、旨そうな店が軒を並べています。鼻水をすすりながら、「あぁ、ハントンライス、あきらめようかなぁ」なんて、思っているころにようやくバスが到着。約30分バスに揺られて、ようやく目的のレストランにたどり着きました。

さて、ハントンライスを注文…うん？↓

なんとそのお店では「ハントン祭り」の真っ最中！やっぱり“祭り”になるぐらい、金沢では有名なメニューだったわけです。

早く食べたいっ！

しかし、メニューを見ると「黒ハントン」と書いてあるんですねぇ。“黒”とはいったいなんでしょう？

聞いてみると、この店のオリジナルメニューとのことでした。通常のハントンライスは、ご飯をケチャップで炒めるところ、黒ハントンはオリジナルのソースで炒めているということです。なるほど。

ハントンライスは金沢の食文化に根付くだけでなく、バリエーションを増やし進化していたようです。ということは…ドライカレーを入れて、イエローハントン、チャーハンを入れればチャイナハントンなどなど、まるで「ドラえもん」やら「キティ」のように、続々とバリエーションを増やすことができそうです。

まぁ、妄想はさておき。やはり基本が大切、黒ハントンを注文したい気持ちを抑え、“ノーマル”ハントンライスを注文することにしました。

待つことしばし、ようやくハントンライスがやってきましたっ！

ケチャップライスを卵焼きでくるみ、その上には魚のフライ。そして仕上げにケチャップとマヨネーズ！うぁ、こりゃオーバーカロリー！

「元祖！でぶや」なら、石塚＆パパイヤコンビが、大興奮するメニューに違いないでしょう。

せっかくなので「よみがえる空」に登場したハントンライスと比較することにしました。

アニメのハントンライスとは見た目に違いがありますが、脂っこそうな雰囲気は伝わってきます。後日、気になったので、この番組のプロデューサーに、アニメのハントンライスがモデルを伺ったところ、「たぶんスタッフは、ネットで調べただけで食べてないと思いますよ」とのことでした。

この番組、すべての救難エピソードについて、綿密な取材がされています。たとえば、ロープウェー事故を描くために、実際のロープウェー設備を取材したということです。しかし、ハントンライスは取材から漏れてたようですね(笑)

ハントンライスを食べながら、名前の由来をお店に方に伺いました。ネットでは「ハンはハンガリーのハン、トンはフランス語でマグロを意味するから、魚のフライを指している」と、書かれていたので、そのことを話すと、間違っていないようでした。

お店の方によると、もともと金沢にある洋食屋の「まかない飯（従業員用の食事）」だったそうです。魚料理の下ごしらえをするときに出た切り身の端っこをフライにしてオムライスに載せたのが始まり、とのことでした。

ここからは僕の考えなんですが、洋食屋では、パプリカ（赤い色の香辛料）を使う料理をハンガリー風と言うことがあります。ハンガリーはパプリカの産地ですから、それが由来してるんでしょう。事実、ハンガリー料理にはパプリカが欠かせません。そこから赤いケチャップライスを“ハン”と言い、魚のフライをしゃれて「トン」と呼んで組み合わせたんでしょうね。まかない飯でも洋食屋らしい名前を、そんな気持ちがこもっていたのかもしれません。

ハントンライスの味は…それは、皆さんが、このメニューと遭遇するときのためにお伝えするのはやめましょう。僕は苦労して訪ねただけ、美味しく食べることができ、いい思い出ができました。また金沢に行ったら、一食はハントンライスを食べようと思います。

そうそう、翌日、小松基地の日替わりメニューの予定表を見たところ、「ハントンライス」と書いてありました！航空救難隊の皆さんも食べてるかもしれませんね。

※ネットでハントンライスのことを書いている皆さん、お店探しの参考にさせていただきました。ありがとうございました！

投稿情報: 02:30 カテゴリー: 【番組感想】よみがえる空（ハントンライスの旅） | 個別ページ | トラックバック (1)