今日、明日の2日間で、貴重なフォークソングライブの再放送が2本放送されます。TULIPは70年代後半から80年代に活躍したいわゆるニューミュージックの代表的なグループ。非常に“ぴゅあ”なラブソングに、酔う人もいれば鳥肌が立つ人もいるでしょう。
最近のJ-popのアーティストにはTULIPをリスペクトする人もいるようです。当時の世代は、懐メロとして、若い世代は温故知新として、録画してみてはいかがでしょう。
08月12日(火) 後07:45 >> 後09:15 NHK衛星第2
TULIPライブ 35周年ツアー・ファイナル[再]
「心の旅」「虹とスニーカーの頃」「魔法の黄色い靴」ほか
~大阪フェスティバルホールにて収録
先日、ロックバーの取材で、隣に座っていた20代ぐらいの学生さんに「ロックっていったいなんなんですかぁ」と聞かれました。というか、からまれました(苦笑) そういう根源的な事を聞かれても…と困ったんですが、「魂の叫びじゃないかなぁ」って、ストレートに答えたんです。
そしたら「そんなん、ロックじゃなくてもいいんじゃないですか?やっぱり思った通りだ」と。感じ悪いなぁと思ったんですが、その彼に「ビリー・ホリデイの奇妙な果実って歌、知ってる?」って聞いてみたんです。もちろん知らなくて。店のマスターがさりげなく、その曲をかけてくれました。
奇妙な果実はブルースですが、その流れを汲むのがロックだと、僕は思っています。反骨であり、反体制であり、ときには難しいことだけじゃなくて、恋愛の悩みもあるでしょう、とにかく心の中にたまったモヤモヤを音楽と一緒にはき出す、ロックってそういうもんじゃないかと思うんです。そんな話を彼にしました。
日本にも奇妙な果実ほど重くはありませんが、主張している歌がいくつかあります。その一つが岡林信康さんの「山谷ブルース」です。この歌詞に出てくる「山谷」の部分を「ネットカフェ」に置き換えてみると、最近のご時世によくはまります。聞いたことのない方、ぜひいちど。
08月13日(水) 後07:45 >> 後09:15 NHK衛星第2
岡林信康ライブ in 日比谷野外大音楽堂~36年ぶりの野音~[再]
「山谷ブルース」「チューリップのアップリケ」「流れ者」ほか
~東京・日比谷野外音楽堂にて収録
出演者/岡林信康
そうそう、ロックバーでからんできた彼ですが、奇妙な果実がかかったら、いつしかカウンターにうっぷして寝ていました。昔はオッサンにからんでいた方なのに、いつしか逆の立場になろうとは…