昨日から各メディアで「東芝がHD DVDを撤退する」というニュースが流れています。
ついに!といった感じですが…
本日2月17日17時の時点で
東芝からは正式なリリースは届いていません。
心配になって東芝広報に確認をしたところ休日にもかかわらず対応してくれました。
「報道にありましたような決定はなんらされておらず、
当社から発表した事実もありません。」
とのことでした。
某サイトが伝える東芝幹部の話には正式な裏付けはないということです。
各メディアの報道は2月15日にアメリカの大手量販店ウォルマートが
「HD DVD」のプレーヤーと、その関連製品を6月までに店頭から撤去する」と発表したことに端を発しているようです。
確かにワーナーブラザースなどのハリウッドの主要なコンテンツホルダーがHD DVDで作品を発売しないとした時点で、HD DVDプレーヤーの未来はなくなったのも同然だったと言えます。そう“プレイヤー”としては終了決定でした。
そうなればウォルマートなどの大手量販店が店頭からHD DVD関連の商品が撤収になるのは当然のことでしょう。
しかし、そのまま「HD DVD規格はすべて撤退・終了!」というニュースになるものなんでしょうか?とても疑問です。
現在までの東芝レコーダーの販売状況を考えると、
それはあまりにも短絡的すぎるような気がします。
と言うのも、これまで東芝のデジタルレコーダー(HDD&DVDレコーダー)は、
ほとんど国内専用で売られていました。
いくつかの海外版もあったようですが、売れていなかったようです。
これは他のメーカーも同じで、海外の主な市場である北米では
録画機のニーズが少なく日本のように売れていないのです。
仮に北米でHD DVDプレーヤーの販売を東芝が終了させても、
国内のレコーダー(録画機)まで一気に“終了”となるのでしょうか?
開発途中のRD-X7(仮称)はいったいどうなるのか?それにレコーダーの大きな商戦期となる北京五輪前に、店じまいするものなんでしょうか?
逆をつけば、これ以上販売台数が増える前に、規格自体を終了させてしまう、というのも一つの見方です。
HD DVDレコーダーのユーザーとして、不安でなりません。
ユーザーがHD DVDに録画した番組は、この先どうなるのでしょう?
しかし、これまでもこのブログで書いてきましたが、
HD DVDレコーダーの弱点はBDに比べてメディアが割高なこと、それとあまり流通してないことだと思います。
それさえ解決できれば、録画規格としての価値はあると思うんですが…
明日からスタートする1週間で大きな発表があるかもしれませんね。
しかし、こんな重要な情報をリークする「東芝幹部」ってほんとにいるの?
※初出で誤りがあったので訂正いたしました。 ご指摘をいただい方、ありがとうございました。