HD DVD VS Blu-ray Disc
すごいことになりましたね。え、なにって?次世代DVDの話です。HD DVDが大ピンチですよ。
最近、愚痴る場所がないんで、ブログでつぶやいてみようと思います。
次世代DVDとは、DVDよりも容量の大きなディスクを使うことで、デジタル放送のハイビジョン画質と同等の映像を“DVDと同じサイズ”のディスクに記録する規格の通称です。
これまでBlu-ray Disc(BD)とHD DVDという2種類の異なる規格があり、これらを次世代DVDと呼んでしました。この二つの規格、もちろん互換性はありません。
BD陣営はソニー、パナソニック、シャープ、パイオニアなどが、すでに製品を発売しています。
一方のHD DVDは東芝1社からしか、AV機器の製品は発売されていませんでした。
加盟しているメーカーの数だけを見ると、すでに勝敗はついているようでしたが、HD DVD陣営にはマイクロソフトが入っており、パソコンで利用しやすい規格になるのでは?と予想する余地がありました。HD DVDは従来のDVDの延長線上にある規格なので、生産コストが安い、などのメリットがあり、たとえ東芝一社でも、市場の雰囲気はこれから勝負が始まる、といったムードが漂っていました。
東芝のRDシリーズといえば、とにかくきめ細かい編集機能を備えており、スカパー!連動やCATV連動など、録画好きの琴線にふれる、便利な機能を備えています。それだけに、ファンも多く、たとえ劣勢であろうともHD DVDは残ると僕は思っていました。
しかしです。2008年に入ったとたん、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
Warner、2008年6月からBlu-rayのみでHDソフトを販売
いままでHD DVDとBlu-ray Discの両規格でビデオタイトルを発売していたワーナーブラザースが、次世代ビデオの規格をBlu-ray Discに一本化して発売するとの発表。そう、ハリーポッターシリーズはBlu-ray Discでしか見られなくなったのです。
ワーナーブラザースはいままで両陣営の動きを様子見していたのですが、ついに潮目を読んだのか、Blu-ray Disc陣営に荷担しました。まるで1600年関ヶ原の戦いでの小早川みたいですよね。ってことは…Blu-ray Disc陣営が…なんて戦国の世の武将に陣営をなぞらえても面白いかもしれませんね。いや、面白いなんて言ったら不謹慎ですね。スミマセン。
さらに、これに続けとばかりにHD DVDへの逆風が吹き始めました。
米マイクロソフトXbox部門、ブルーレイ支持を検討する可能性
要はこのままHD DVDを選んでしまうと、ハイビジョンのセルタイトルが手に入らなくなるということになりつつあるのです。HD DVDは録画機ではあるけど、ハイビジョン セルタイトルの新作を再生出来ないプレーヤーということになってしまいます。困りました。
いま、HD DVDはどんな映画が見られるのでしょう?映画会社と作品についてザックリと整理したいと思います。
HD DVD陣営
・パラマウント・ピクチャーズ
トランスフォーマー
トップガン
ミッション・インポッシブルシリーズ
など詳細はこちら↓
http://www.paramount.jp/hd/
キングコング
そのほかはこちら↓
http://www.universalpictures.jp/sp/hd_dvd07/
Blu-ray Disc陣営
・ワーナーブラザース
ハリーポッターシリーズ
オーシャンズシリーズ
バットマンシリーズ
そのほかはこちら↓
http://www.whv.jp/
・ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(コロンビア・ピクチャーズ)
スパイダーマンシリーズ
TAXiシリーズ
ニューシネマパラダイス
未知との遭遇
そのほかはこちら↓
http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/index.html
パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ
カーズ
そのほかはこちら↓
http://home.disney.co.jp/
・20世紀フォックス
エイリアンシリーズ
ファンタスティック4
ロボコップシリーズ
そのほかはこちら↓
http://www.foxjapan.com/dvd-video/
ほんと大ざっぱにピックアップしてみました。HD DVDを持っている人は、ミッションインポッシブルシリーズは見られるけど、パイレーツ・オブ・カリビアンは見られないんですね。Blu-ray Discプレーヤーを持っている人はトランスフォーマーは見られないわけです。
よく考えると、これまでってすごく不便でしたよね。
ユーザーにとって規格争いなんてのは、どうでもよくて、自分で選んだ1台のプレーヤーなりレコーダーで全部のハイビジョンソフトが見られれば、それが一番幸せだったはずです。
ユーザーと同じぐらい不便を感じていたのが、ソフトメーカーでしょう。これまでワーナーブラザースのように、両陣営に対応するソフトメーカーは、同じコンテンツを2種類のパッケージで発売しなければなりませんでした。ここにきて、BD陣営が有利と見るや、一気に鞍替えをして、いるのが現在の状況でしょう。
さて、このさきHD DVDはどうなるのでしょう?もしかして終了?東芝のレコーダーRDシリーズの運命やいかに?
そして、噂のRD-X7はお蔵入りになってしまうのか?
じつはNHKのプラネットアースとかをHD DVDに永久保存のつもりで書き込んだので、このままこの規格に終了されては困るんですよ(T-T)
次回、HD DVD陣営(東芝だけですが…)の反撃策を、勝手に妄想してみようと思います。お楽しみに!